こんにちは、やんともです🐈
今日は、投資を始めたばかりの方があまり聞いたことのない話をしたいと思います。それは「投資信託は、途中でなくなることがある」ということ。専門用語では繰上償還(くりあげしょうかん)と言います。
正直に告白すると、私自身、この「繰上償還」という言葉を最近まで知りませんでした💦 投資歴はそれなりにあるのに、です。でも結果的に、我が家の積立はこのリスクをほぼ踏まずに済んでいます。なぜかというと、言葉は知らなくても「見るべきところ」だけは押さえていたからなんですね。
この記事は「あなたのファンドも危ないかも」と不安を煽る話ではありません。むしろ逆で、ポイントさえ分かっていれば、初心者でも普通に避けられるという話です。安心して読み進めてくださいね😊
🏪 繰上償還ってなに? お店の閉店に例えると分かりやすい
投資信託には「信託期間」というものがあります。いわばこのファンドを運用しますよ、という期限です。2030年まで、のように決まっているものもあれば、「無期限」となっているものもあります。
繰上償還とは、この信託期間の途中で、ファンドの運用が終了してしまうこと。しかもやっかいなことに、信託期間が無期限のファンドであっても、運用が終了することはあります。
イメージとしては、街の商店の閉店が近いと思います🏪 「ずっとやります」と言っていたお店でも、常連さんが減って売上が落ちていくと、店主が続けたくても店じまいするしかなくなる。投資信託もそれと同じで、解約する人が増えて資産の規模が小さくなりすぎると、運用を続けること自体が難しくなるんです。
どんなときに繰上償還されるの?
主な条件は、一定の受益権口数(残高)を下回り、今後も口数の増加が見込めない場合です。この最低ラインは、10億口〜30億口に設定されていることが多いとされています。
たとえば、こんな取り決めがされているファンドがあります。
- 受益権の総口数が当初設定時の10分の1を下回った場合
- もしくは30億口を下回った場合
こうした条件に当てはまると、繰上償還されることがあります。
ちなみに「口数」という言葉自体がピンとこない方も多いと思います。私も5年くらい気にしていませんでした😅
口数と評価額の関係について、詳しくはこちら👇
🧮 投資信託の「口数」ってなに?評価額の計算式と、5年間気にしてこなかった話
「ちょっと待って」とは言えない
ここが大事なところなのですが、一定の条件を満たすと自動的に繰上償還が行われ、異議申し立ての期間は設けられません。委託会社があらかじめ書面で通知するなどの手続きは経ますが、私たち投資家が「やめないで!」と止められるものではないんですね。
そして、その具体的な条件は投資信託説明書(交付目論見書)に書かれています。買うときに「読んでね」と表示される、あのPDFです。全部読むのは大変ですが、後述するポイントだけ押さえておけば大丈夫です👌
😥 NISA口座だと、ここが困る
繰上償還そのものは、詐欺でも何でもありません。決められたルールに沿った、正当な手続きです。ただ、NISA口座で持っている場合には、知っておきたい影響がいくつかあります。
① 強制的に現金化される
繰上償還されると、その時点で強制的に現金化されます。売却したのと同じ扱いです。「まだ持っていたかったのに」は通用しません。
② 含み損の状態だと、損失が確定する
もしそのとき相場が下がっていて含み損の状態だったら、その損失がそこで確定します。
課税口座(特定口座など)なら、損失を他の利益と相殺する損益通算や、翌年以降に繰り越す繰越控除が使えます。でもNISA口座の損失は、損益通算も繰越控除もできません。ここはNISAの数少ない弱点ですね。
NISAの損の扱いについて、詳しくはこちら👇
😥 NISAで損したらどうなる?売る前に知りたい税金の落とし穴
③ 生涯枠は「翌年以降」に復活する
非課税保有限度額(生涯枠1,800万円)は、翌年以降に簿価=買ったときの金額の分だけ復活します。売った金額ではなく、買ったときの金額ぶんです。そしてその年のうちには再利用できません。
④ ★年間投資枠は復活しない
ここ、いちばん見落とされやすいところだと思います。
年間投資枠(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=合計360万円)は復活しません。 復活するのは、あくまで生涯枠のほうです。
| 枠の種類 | 繰上償還されたら |
|---|---|
| 非課税保有限度額(生涯1,800万円) | 翌年以降に簿価分が復活 |
| 年間投資枠(年360万円) | 復活しない |
つまり、その年にすでに枠を使っていた場合、償還で戻ってきた現金をその年のうちに同じだけNISAで再投資する、ということができません。
⑤ 「長期で複利」の前提が途切れる
そして、私がいちばん気にするのはこれです。
インデックス投資が長期で負けにくいと言われる理由は、
①長期的な経済成長
②複利効果
③リスクの分散
④時間分散
この4つが働くからです。
このうち②の複利は、時間をかけて利益が利益を生むことで効いてきます。
繰上償還されると、この前提が自分の意思とは関係なく途切れてしまうんですね。20年続けるつもりだったのに、7年目で強制終了。乗り換え先を探して積み直せばいいとはいえ、その手間もタイミングも自分では選べません。
なお、長期投資が負けにくいというのはあくまで一般的な傾向であり、将来の投資成果を保証するものではありません。投資には元本割れのリスクが常に伴います。

🔍 じゃあ、どうやって避けるの? 見るのは「純資産の大きさ」
ここまで読んで「こわい……」と思った方、大丈夫です。繰上償還は買う前にある程度チェックできるリスクだからです。
いちばんシンプルなのは、純資産総額を見ること。純資産総額は、そのファンドにみんながいくら預けているかの合計です。お店で言えば売上と常連さんの数ですね。ここが大きくて、しかも増え続けているファンドは、繰上償還のラインからは遠い位置にいることになります。
やんともが投資信託を選ぶときに見る4つのポイント
私が投資信託を選ぶとき、見ているのはこの4つです。
- 信託報酬……持っている間ずっとかかるコスト。低いほど有利
- 純資産額……規模。小さすぎるもの、できたばかりのものは避ける
- 何に投資しているのか……中身が理解できるか。よく分からないテーマ型は買わない
- 運用実績……どのくらいの期間、どんな成績で運用されてきたか
この4つのうち、繰上償還を避けるのに直結するのが純資産額と運用実績(=歴史の長さ)です。逆に言えば、この2つを見ておくだけでも、かなりの部分は自然に避けられます。
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🌍 オルカンはどうなの?
では、私が新NISAで積み立てている「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」はどうなのか。数字を並べてみます。
- 信託期間:無期限
- 設定日:2018年10月31日
- 純資産総額:13兆346億円(2026年8月4日時点)/前年比+95.66%
- 信託報酬:年0.05775%(税込)
先ほどの繰上償還の目安が「30億口」でした。もちろん口数と金額は単位が違うので単純比較はできませんが、それでも桁がまるで違うことは感覚的に分かっていただけると思います。しかも純資産は減るどころか、前年比でほぼ倍。当面は心配のない水準と言っていいでしょう。
規模感の違いをイメージしやすいように、図にしてみました👇

繰上償還の目安とされる30億口を金額に換算すると約113億円。対してオルカンの純資産総額は13兆346億円で、その差は約1,158倍でした。※繰上償還の条件はファンドごとに異なります。目安として使われる「30億口」をオルカンの基準価額37,521円(2026年7月31日・1万口あたり)で金額に換算した筆者概算です。純資産総額は2026年8月4日時点。比較のための目安であり、繰上償還されないことを保証するものではありません。
ただし、ここは正確に書いておきます。「絶対になくならない」とは誰にも言えません。今の規模なら当面は考えにくい、というだけです。将来を保証するものではない、という前提は忘れないでおきたいところです。
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🌍 オルカンがS&P500を逆転!なぜ今「全世界株」が選ばれるのか
🐈 言葉は知らなくても、大事なところを押さえていれば守れる
冒頭に書いたとおり、私は「繰上償還」という言葉を知りませんでした。でも投資信託を選ぶとき、純資産額はちゃんと見ていました。理由はシンプルで、「純資産額が少なかったり、できたばかりの投資信託は危ない」と聞いたことがあったからです。
今回このテーマを調べていて、いちばん腑に落ちたのがここでした。専門用語を知らなくても、大事なところを押さえていれば、結果的にリスクは避けられていたんですね。
投資の世界には難しそうな言葉がいくらでも出てきます。全部覚えようとすると、たぶん途中で嫌になります。でも実際に必要なのは、「どこを見ればいいか」を知っていることのほうなんだと思います。用語は後からついてくればいい。
私自身、株を始めたてのころは値動きに振り回されて狼狽売りをした失敗があります。あのころの私は言葉だけはいろいろ覚えていましたが、肝心の「見るべきところ」が分かっていませんでした。順番が逆だったんですね😅
ちなみにこの記事を書いている横では、愛猫のもなかが猫じゃらしに全力ジャンプして、着地に失敗してカーペットを滑っていきました🐈 足元では愛兎のココアがラグを前足でカリカリ掘るしぐさをしていて、我が家はいつもどおり平常運転です🐰
相場がどう動こうと、この光景は変わりません。積立の設定を入れておけば、あとは日々の暮らしを楽しむだけ。そのために、買うときにちょっとだけチェックしておく、というのが私のスタンスです。

そして最後に本音を書いておくと──てか、オルカンはもう最適解なんだけどねと、私は思っています😊 ただしこれはあくまで私にとっての結論であって、読者のみなさんに「これを買うべき」と申し上げるものではありません。何を選ぶかは、ご自身の状況とお考えで決めていただくのがいちばんです。
それから念のため、順番の話も。投資の前に、まずは家計管理 → 生活防衛資金の確保 → 余剰資金で投資。この順序は崩さないほうが、結局いちばん長く続けられます💰
📝 まとめ
- 投資信託は信託期間の途中で運用が終わることがある(=繰上償還)。無期限のファンドでも起こりうる
- 主な条件は、一定の口数を下回り増加も見込めない場合。目安は10億口〜30億口で、条件は交付目論見書に記載されている
- 条件を満たすと自動的に行われ、異議申し立ての期間はない
- NISA口座だと強制的に現金化され、含み損なら損失が確定。損益通算も繰越控除も使えない
- 生涯枠は翌年以降に簿価分だけ復活するが、年間投資枠は復活しない
- 避けるコツは純資産額と運用実績を見ること。選ぶときの4点は信託報酬・純資産額・投資対象・運用実績
- オルカンは信託期間無期限、純資産13兆346億円(2026年8月4日時点)で、当面は心配のない規模。ただし将来を保証するものではない
「繰上償還」という言葉を今日はじめて知った方も、心配しすぎなくて大丈夫です。見るところさえ分かっていれば、ちゃんと守れます✨
※NISA制度の内容や各ファンドの数字は変更されることがあります。最新の仕様は公式サイトでご確認ください。
・金融庁 NISA特設ウェブサイト:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)公式ページ:https://emaxis.jp/
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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

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