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🧐 信託財産留保額ってなに?解約時に引かれるお金とオルカン・S&P500の場合

資産運用
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投資信託の資料をながめていると、見慣れない言葉がぽろっと出てきますよね。「信託財産留保額」って、その代表格だと思います😅

ざっくり言うと、投資信託を途中で解約(換金)するときに引かれるお金のこと。名前が長いうえに、名前から意味が想像しづらいので、スルーしてしまいがちな項目です。

先に安心していただきたいのですが、多くの方が積み立てている「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、どちらも信託財産留保額の設定がありません。つまり、解約のときにこの名目で引かれるお金はないんですね。

ただ、それを知ったうえで私(やんとも)はひとつ疑問がわきました。「設定がないなら、そのコストは誰が払っているの?」──今日はこの素朴な疑問まで、いっしょに掘っていきます🐈

📘 信託財産留保額とは?「途中で抜ける人が置いていく片付け代」

信託財産留保額とは、投資信託を信託期間の途中で解約(換金)するときに差し引かれる一定の金額です。

投資信託の値段は「基準価額」で表されますが、留保額が設定されているファンドでは、基準価額から信託財産留保額を差し引いたものが「換金価額」になります。つまり、実際に受け取れる金額はほんの少し目減りする、ということですね。

なぜそんな仕組みがあるのか。理由はシンプルで、誰かが解約すると、ファンドは支払うお金を用意するために中の資産(株式や債券)を売る必要が出てくるからです。売買には当然コストがかかります。そのコストを、解約する人にきちんと負担してもらう。そうすることで、そのファンドを持ち続けている投資家に迷惑をかけないようにしているわけです。

例え話にすると、みんなでお金を出し合って借りた貸し切りバスのようなイメージです🚌 途中で「私はここで降ります」という人がいたとき、そのために発生する寄り道の燃料代を、降りる本人が置いていく。残って乗り続ける人の負担が増えないようにする、という感じです。

水準は一般に0.3%程度(ファンドによります)。設定の有無や率は、投資信託説明書(交付目論見書)を見れば確認できます。

ここが大事:これは「手数料」ではありません

私がいちばん「へえ!」と思ったのがここです。

解約時手数料と名前は似ていますが、信託財産留保額は販売会社(証券会社や銀行)が受け取るお金ではありません。差し引かれたお金は投資信託の財産(信託財産)に組み入れられます(三菱UFJアセットマネジメントの解説より)。

つまり、そのお金は残っている投資家のものになるということ。誰かの懐に消えるのではなく、ファンドの中に残るんですね。だから「引かれるお金=悪いもの」と決めつけるのは早すぎます。むしろ、長く持ち続ける人にとってはフェアな仕組みだと言えます✨

ちなみに、保有中にかかるコストである信託報酬とはまったく別モノです。信託報酬について、詳しくはこちら👇
💰 信託報酬ってなに?オルカン・S&P500などの投資信託を選ぶ際に際に注目してほしいこと

🤔 じゃあ、設定がないファンドは誰が払ってるの?

ここが今回の記事の目玉です。実は、この疑問は私自身が抱いたものでした。

「抜ける人が自分のぶんのコストを置いていく」──それは当然だと思うんです。でも、留保額の設定がないファンドだって、解約が出れば売買コストは発生するはず。じゃあ、そのお金は誰が払っているんだろう?

先にお伝えしておくと、三菱UFJアセットマネジメントなどの公式解説には、「留保額がないファンドでは誰が負担するのか」は明記されていません。ですので以下は筆者が調べて理解した範囲での話であり、公式見解ではありません。その前提で読んでいただければうれしいです🙏

理屈のうえでは、解約に伴う売買コストはファンドの財産(信託財産)から支払われます。ということは、信託財産留保額が設定されていない場合、そのコストはファンド全体=残っている投資家全員で薄く負担する形になる、と考えられます。

ただし、ここでもうひとつ大事な視点があります。実務上、資金が流入し続けている大きなファンドでは、解約された分を新しく入ってきた資金でまかなえるため、わざわざ株を売る場面自体が少ないのです。

オルカンもS&P500も純資産総額は12〜13兆円規模で、いまも資金の流入が続いています。毎日たくさんの人が積み立てているファンドなので、誰かが解約しても、その裏で新しく買っている人のお金と相殺されていく。だからこの負担の影響は小さいと考えられます

もちろん、正確なところは各ファンドの目論見書や運用報告書でご確認ください。「たぶんこうだろう」で終わらせず、気になったら一次情報を見るクセは持っておきたいところです📄

📊 オルカンとS&P500の実際のコストを並べてみる

では、実際の数字を見てみましょう。私が新NISAで積み立てているオルカンと、よく比較されるS&P500です。

項目 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
購入時手数料 なし なし
信託報酬(年) 0.05775% 0.0814%
信託財産留保額 なし なし
純資産総額 13兆346億円 12兆6,698億円
設定日 2018年10月31日 2018年7月3日

コストの並びを図にすると、こんなイメージです👇

オルカンとS&P500(いずれもeMAXIS Slim)の3つのコストを並べた比較表。買うときの購入時手数料はどちらもなし、持っている間の信託報酬は年0.05775%と0.0814%、売るときの信託財産留保額はどちらもなし。この記事のテーマである信託財産留保額は、両方とも設定がないため売却時に引かれない

オルカンとS&P500のコストを、買うとき・持っている間・売るときの3つに分けて並べました。信託財産留保額はどちらも設定がないので、売るときにこの名目で引かれることはありません。※楽天証券のファンド情報(2026年8月6日確認)をもとに筆者作成。信託報酬は純資産の増加に応じて変わることがあります。最新の内容は目論見書でご確認ください。

買うときも無料、解約時の留保額もなし、保有中の信託報酬も年0.1%を切る水準。ここまで来ると、正直「コストで悩む余地があまりない」レベルだと感じます。

それから、純資産総額が大きくて資金流入が続いていることは、ファンドが途中で終わってしまう(繰上償還)リスクが小さいという意味でも安心材料です。この話について、詳しくはこちら👇
😲 投資信託が「なくなる」ことがある?繰上償還のしくみとNISAの落とし穴

念のため書いておくと、信託財産留保額があること自体は悪いことではありません。前述のとおり、長く持つ投資家を守るための公平な仕組みです。「留保額なし=えらい」という単純な話ではなく、あくまで自分が選ぶファンドの中身を知っておく、という位置づけで見てほしいなと思います。

🐈 私の体験:言葉すら知らなかったし、正直「当然じゃない?」と思った

正直に告白すると、私は「信託財産留保額」という言葉自体を知りませんでした。投資信託を選ぶときも、この項目を見ていなかったんです。目論見書を開いても、信託報酬とベンチマークくらいしか追っていませんでした💦

で、仕組みを知ったときの最初の感想は「当然じゃないかな?」でした。途中で抜ける人が、自分のぶんのコストを置いていく。それって当たり前のことだよね、と。

そこで出てきたのが、さきほどの「じゃあ、設定がない場合、その費用は誰が払うの?」という疑問だったわけです。この記事を書くきっかけになった疑問なので、ちょっと得した気分です😊

ちなみに「今後ファンドを選ぶときに、この項目をチェックリストに足すか?」と聞かれたら、私の正直な答えは「オルカンは関係ないから、改めて見ないかな」です。投資信託の資料は項目が多いので、全部を毎回チェックしようとすると疲れて続きません。自分が持っているファンドが「なし」だとわかっているなら、それで十分だと思っています。

そんなことを調べながらパソコンに向かっていたら、玄関のほうから「にゃー」と甘えた声。もなかが誰かのお出迎えに走っていったようです。ケージから出しているココアは、キャベツやにんじんをもぐもぐ、幸せそうに野菜を食べていました🐰 こういうのんびりした時間があるから、投資は淡々と続けられる仕組みにしておきたいんですよね。

「解約するときの費用」で思い出す、あの頃の話

この「解約するときに引かれるお金」というテーマ、私にはちょっと苦い記憶と結びついています。

以前、無料相談をきっかけに契約した商品がありました。解約するときにかかる費用の説明は、たしかにありました。当時の私は「まあそういうものか」と流してしまったんですが、いま思うと腹が立ちます。ほんと、保険会社は取りすぎだよねと思ってしまうんです😤

ただ、これは特定の会社が悪いという話ではなくて、構造の話だと思っています。相談が無料で成り立つのは、その裏側で誰かが手数料を払っているから。そして解約時に差し引かれるお金が、加入者側ではなく提供側の都合で設計されていることも珍しくありません。信託財産留保額が「残る投資家のものになる」のとは、お金の行き先がまるで違うわけです。

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🛡️ 掛け捨て保険と貯蓄型保険何が違うの?どっちがいい?本音を踏まえて解説

💰 将来「取り崩す」ときに意識しておきたいポイント

私がこの話をわざわざ記事にしたのは、将来オルカンを取り崩すときに、この名目で引かれるものがないという点を意識しておきたかったからです。

積立の入口ばかり注目されますが、実際にお金を使うのは何十年か先の出口です。そのときに「あれ、解約したら思ったより少ない」と驚かないためには、入口の段階で出口のコストまで把握しておくのがいちばん楽ちんです🙂

取り崩しの考え方について、詳しくはこちら👇
💰 投資の出口戦略と4%ルール入門|貯めたお金はどう取り崩す?

✨ まとめ

  • 信託財産留保額=投資信託を信託期間の途中で解約するときに差し引かれる一定の金額
  • 基準価額から差し引いたものが換金価額(実際に受け取れる価額)になる
  • 解約時手数料と違い、販売会社ではなくファンドの財産に組み入れられる=残った投資家のものになる
  • 目的は、解約に伴う売買コストを解約する人に負担してもらい、持ち続ける投資家に迷惑をかけないこと。水準は一般に0.3%程度
  • 設定の有無は投資信託説明書(交付目論見書)で確認できる
  • オルカン・S&P500(eMAXIS Slim)はどちらも設定なし。購入時手数料もなし
  • 設定がないファンクのコスト負担については公式に明記されていないため、本記事は筆者の理解として整理しました。気になる方は目論見書・運用報告書をご確認ください

知らない言葉が出てくると身構えてしまいますが、ひとつずつ意味がわかると、投資信託って意外と正直な商品だなと感じます。私はこれからも、家計を整えて、生活防衛資金を確保して、余ったお金で淡々と積み立てる。この順番だけを守っていこうと思います🏠

※本記事に記載の手数料・純資産総額・設定日などは記事作成時点の情報です。最新の仕様は公式サイトでご確認ください。
・eMAXIS シリーズ公式サイト:https://emaxis.jp/
・三菱UFJアセットマネジメント:https://www.am.mufg.jp/

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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

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