11月に入り、中間配当の封筒が郵便受けに届く季節になりました📮 中に入っている「配当金計算書」は、捨てていいのか、とっておくべきか迷いますよね。
答えは、配当の「受け取り方」で決まります。配当を証券会社の口座で受け取る「株式数比例配分方式」なら、封筒の計算書を確定申告に使うことはありません。
必要になるのは、それ以外の受け取り方(銀行口座への振込や、ゆうちょ銀行などで受け取る方式)で、確定申告をする人です。
こんにちは、やんともです🏠 日本の高配当株を85社持っている私は、最近は封筒の中身を見ずに捨てています。
この記事で分かること👇
- 「配当金計算書」がどんな書類か
- 「株式数比例配分方式」と、受け取り方による違い
- 捨てていい人・とっておきたい人の見分け方
- 捨てたあとで確定申告したくなったときの調べ方
📮 中間配当の封筒に入っている「配当金計算書」ってなに?
「配当金計算書」は、配当を出す会社の「株主名簿管理人」が発行する、配当の明細です。株主名簿管理人とは、会社に代わって株主の名簿を管理している信託銀行などのことです。
SBI証券のよくある質問では、「各銘柄の株主名簿管理人(信託銀行など)が発行する『配当金支払通知書』を兼ねた『配当金計算書』」と説明されています。つまり、配当金計算書は、税金の書類である「支払通知書」を兼ねているんですね。
3月決算の会社の中間配当(9月末に株を持っていた人に出る配当)は、11月〜12月ごろに届くことが多いです。我が家でも、6月と12月は封筒がまとめて届きます。
計算書には、名前や住所、持っている株の数、配当の金額など、自分の持ち株の情報が書かれています。捨てるなら、名前や住所が読めないようにしてからにしましょう。

🔑 「株式数比例配分方式」ってなに?(図で見ると)
この記事のいちばんの鍵になるのが、「株式数比例配分方式」という言葉です。
ひとことで言うと、配当の受け取り窓口を、株を預けている証券会社にまとめる方式です。何社の株を持っていても、配当は会社ごとにバラバラに受け取るのではなく、証券会社の口座に入ってきます💰
配当の受け取り方は4つ
- 「株式数比例配分方式」:株を預けている証券会社の口座で受け取る
- 「登録配当金受領口座方式」:すべての会社の配当を、登録した1つの銀行口座で受け取る
- 「個別銘柄指定方式」:会社ごとに、銀行口座を指定して受け取る
- 「配当金領収証方式」:届いた「配当金領収証」を、ゆうちょ銀行などに持っていって受け取る
証券会社の口座で受け取るのは、株式数比例配分方式だけです。受け取り方の表は、以前の記事にまとめています。
配当のしくみと受け取り方の表は、詳しくはこちら👇
💰配当金ってなに?いつ・いくらもらえる?しくみとNISAの落とし穴をやさしく解説
比例配分だと、税金の欄が「*」になる理由
みずほ証券のよくある質問には、「株式数比例配分方式を選択の場合は税額が『*』と表示され、その金額が記載されません」と書かれています。
株式数比例配分方式では、税金がいくらになるかは、証券会社のどの口座で受け取ったかで変わります。たとえばNISA口座なら税金はかかりません。だから会社から届く計算書には、税金の金額が載らないんですね。

もうひとつ大事なのが、NISA口座の配当を非課税にするには、株式数比例配分方式にしておく必要があることです。
NISAと受け取り方の関係について、詳しくはこちら👇
💰NISAなのに配当が課税される?株式数比例配分方式を設定しないと損します
✅ 捨てていいかは「受け取り方」で決まります
株式数比例配分方式の場合、配当の明細は会社の計算書ではなく、証券会社の書類に載ります。ここではSBI証券のよくある質問をもとに、3つのパターンで見ていきます。
① NISA口座で受け取る場合
株式数比例配分方式なら、NISA口座の配当は非課税です。税金がかからないので、確定申告に使うこともありません。
② 特定口座(源泉徴収あり)で「配当等を受け入れる」設定の場合
「特定口座」は、証券会社が1年間の損益を計算してくれる口座です。「源泉徴収あり」を選ぶと、税金も証券会社が差し引いて納めてくれます。
この口座で配当等を受け入れる設定にしていると、配当は「特定口座年間取引報告書」(1年間の取引をまとめた書類)に載ります。この場合、「上場株式配当等支払通知書」は送られません。
③ それ以外の口座・設定の場合
特定口座(源泉徴収あり)で配当を受け入れない設定・特定口座(源泉徴収なし)・一般口座の場合は、1月〜12月に受け取った配当について、翌年1月中旬以降に「上場株式配当等支払通知書」が郵送されます(12月末時点の登録住所あて)。
2025年分は、電子交付が2026年1月8日、郵送が1月18日でした。
なお、配当の支払いのたびにSBI証券が出している「株式等配当のお知らせ」は、「上場株式配当等支払通知書」としては使えません。
①〜③のどれでも、比例配分なら封筒の計算書を確定申告に使うことはないというわけです。
比例配分以外で受け取っている人は、とっておきましょう
一方、銀行口座への振込やゆうちょ銀行などで受け取っている人は事情がちがいます。比例配分以外で受け取った配当の明細は、SBI証券では発行できません。この場合は、会社から届く配当金計算書を使います。
確定申告をする予定があるなら、計算書はとっておきましょう。迷う場合は、その年の確定申告が終わるまでとっておくと安心です。

🧾 確定申告に、計算書を付ける必要はありません
国税庁のパンフレット「平成31年4月1日以後の申告書の提出の際、源泉徴収票等の添付が不要となりました」には、「上場株式配当等の支払通知書」「特定口座年間取引報告書」が載っています。
さらに国税庁の「確定申告の手引き」のお知らせ(令和4年分)では、これらの書類の「添付又は提示は不要」と書かれています。
いまは、付ける必要も、税務署で見せる必要もないということです。
添付が不要になったのは2019年4月からで、国税庁のお知らせ「国税関係手続が簡素化されました」には、「添付不要とする書類については、納税者に保存義務はありません」とも書かれています。
ただし、配当の金額や引かれた税金は、申告書(第二表など)に書き写す必要があります。税務署などで申告書を作る場合は、書類を持っていきましょう。
そもそも配当をなぜ申告するのか(総合課税で配当控除を使う、など)は、詳しくはこちら👇
🧾 配当金の確定申告、総合課税にすると戻る?住民税も同じ方式になりました
😥 捨てたあとで、確定申告したくなったら
Yahoo!知恵袋で「配当金計算書 捨て」と調べると、「捨ててしまったけど、確定申告したい」という相談が50件以上見つかります(2026年11月時点)。よくある悩みなんですね。
株式数比例配分方式の人は、封筒の計算書がなくても、証券会社の書類で金額が分かります。見るのは、特定口座年間取引報告書か上場株式配当等支払通知書です。
それ以外の受け取り方の人は、配当の明細は会社から届く計算書だけです。なくしたら、各銘柄の株主名簿管理人(信託銀行など)に問い合わせましょう。
🔍 自分の設定は、SBI証券のここで分かります
自分がどのパターンか分からないときは、SBI証券の画面で確かめられます。
- SBI証券のWEBサイト(パソコン版)にログイン
- 画面右上の「My設定」を開く
- 「お取引関連・口座情報」を見る
ここで、「特定口座」「配当等通算受入」「配当金受領方法」の3つが確認できます。
源泉徴収あり・なしのちがいについて、詳しくはこちら👇
🧾特定口座は源泉徴収あり・なしどっち?20万円ルールと扶養をやさしく解説
ちなみに、「特定口座(源泉徴収あり)」「配当等を受け入れる」「株式数比例配分方式」の3つがそろうと、特定口座の中で、配当と株を売った損が自動で差し引きされます。
配当と売却損の差し引きについて、詳しくはこちら👇
💸 損出しっていつまで?2026年は12月28日まで|配当の税金も減らせます
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▶ 私が新NISAと日本株に使っているのは SBI証券 です。NISA口座の紹介ページはこちらから確認できます。
💬 我が家の封筒は、最近は見ずに捨てています
最後に、我が家の場合です。私は日本の高配当株を85社持っています📊
85社の高配当株をどう選んで、どんなときに買い増しているかは、noteにまとめています。詳しくはこちら👇
利回りだけで選んで大失敗。85社の高配当株に投資する私が、買う前に必ず見る12の数字
「合格ライン」の具体的な数字と、私が持っている銘柄の判定記録まで載せた完全版もあります👇
高配当株の選び方 完全版 ― 初心者でも「減配しにくい会社」を自分で見つける12のチェック項目(note・有料記事)
ただしこれは私の記録であって、始めたばかりの方に真似をおすすめするものではありません。我が家の主役はあくまでオルカンで、日本株はその横に置いているものです。
高配当株はすべて特定口座で、特定口座は「源泉徴収あり」。配当の受け取りは「株式数比例配分方式」です。この組み合わせなので、封筒の計算書を確定申告に使うことはありません。だから、見ずに捨てていても困らない、というわけです。
封筒の中身は、ほぼ見ていません。それでも、計算書の税金の欄が「*」になっていることには気づいていました。
毎年1月ごろにSBI証券から「上場株式配当等支払通知書」が届いているかは、実はわかりません。ただ、設定によって配当は年間取引報告書か支払通知書のどちらかに載ります。どちらに載る場合でも、封筒の計算書は使いません。自分の設定は、上で紹介した画面で確かめられます。
確定申告はしているのですが、2026年2月の確定申告でも、配当は何も申告していません(申告不要のままです)。
この記事を書いている間、もなかはキャットタワーの上から家族を見下ろしていて、ココアは耳をぴんと立てて音のするほうを見ていました🐈🐇 しくみが分かってしまえば、封筒の束も冬の日常のひとこまです。迷うことがひとつ減るだけで、暮らしは少し身軽になる気がします。

❓ 配当金計算書のよくある質問
Q. 配当金計算書は捨ててもいいですか?
配当を証券会社の口座で受け取る「株式数比例配分方式」なら、確定申告に使うことはありません。それ以外の受け取り方で確定申告をする人は、とっておきましょう。迷ったら、その年の確定申告が終わるまでとっておくと安心です。
Q. NISAで受け取った配当の計算書も捨てていいですか?
株式数比例配分方式なら、NISA口座の配当は非課税で、確定申告もしません。比例配分でないと、NISAでも配当に税金が引かれます。
Q. 計算書の税金の欄が「*」なのはなぜですか?
株式数比例配分方式だからです。税金は証券会社の口座の種類で決まるので、金額は証券会社の書類で確認します。
Q. 確定申告のとき、計算書を付ける必要はありますか?
添付も提示も不要です(添付が不要になったのは2019年4月から)。ただし、配当の金額や引かれた税金は、申告書に書き写す必要があります。
Q. 計算書をなくしたら、再発行できますか?
株式数比例配分方式なら、証券会社の書類で足ります。それ以外の受け取り方なら、株主名簿管理人(信託銀行など)に問い合わせましょう。
📝 まとめ
- 配当金計算書は、株主名簿管理人(信託銀行など)が発行する配当の明細で、支払通知書を兼ねている
- 株式数比例配分方式なら、税金の欄は「*」で、明細は証券会社の書類に載る
- 計算書が必要になるのは、それ以外の受け取り方で確定申告をする人
- 確定申告で書類の添付も提示も不要。国税庁は「保存義務はありません」としている(金額は書き写す)
- 自分の設定は、SBI証券の「My設定」→「お取引関連・口座情報」で確かめられる
自分の受け取り方を確かめれば、封筒の束を前に迷わなくなります。✨
📚 参考にした資料
書類の名前や送られる時期などの最新の仕様は公式サイトでご確認ください。
- 国税庁「平成31年4月1日以後の申告書の提出の際、源泉徴収票等の添付が不要となりました」
- 国税庁「確定申告の手引き:お知らせ(申告書等の添付書類について)」(令和4年分)
- 国税庁「国税関係手続が簡素化されました」
- SBI証券「『上場株式配当等の支払通知書』の概要について教えてください」
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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。
本記事は2026年11月3日時点の情報です。書類の名前や送られる時期は証券会社によって異なります。税金の取り扱いは個別の事情によって変わることがあるため、くわしくは証券会社・税務署・税理士にご確認ください。

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