NISAで売った枠が戻るのは、売った年の翌年で、戻るのは「買った値段」の分です。
ただ、年末ぎりぎりに売って受渡が年明けになると、枠が戻るのが1年遅れる可能性があります。
それでも、2026年に売る分は、戻るのが2027年でも2028年でも買える額は同じです。新NISAの1,800万円に届くのは、最短でも2028年末だからです✨
こんにちは、やんともです🐈 年末が近づくと「NISAで売ったら、枠はいつ戻るの?」「年末に売るなら、いつまでに売ればいい?」と気になる方も多いと思います。
先に結論を言うと、仕組みを知っておけば、年末に慌てて売る必要はありません。日本証券業協会のQ&Aや金融庁の資料で確かめた内容を、用語の説明からまとめました📊
この記事で分かることは、次の4つです。
- NISAで売った枠は、いつ・いくら戻るのか
- 年末に売るときに「受渡日」が大事な理由
- 2026年に売る分を気にしなくていい理由
- 「同じ年のうちに戻す」案と、我が家の考え方
🔄 NISAで売ると、枠はいつ戻る?
NISAで売った枠は、売った年の翌年に戻ります。まずは、新NISAの「枠」が2種類あるところから整理しますね。
新NISAには2つの「枠」がある
- 「年間投資枠」:1年に買える上限です。つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円で、合計360万円です。
- 「非課税保有限度額」:一生のうちにNISAで持てる上限です。1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)です。
売って戻ってくるのは、このうち「非課税保有限度額」のほうです。日本証券業協会のQ&Aでは、非課税保有額は「NISA口座で保有する商品を売却することで翌年に減少」し、「減少した分は、翌年以降、年間投資枠の範囲内で新たな投資に利用することが可能」と説明されています(Q8)。
つまり、戻った枠も、使えるのは毎年の年間投資枠の範囲内です。枠が戻ったからといって、1年に360万円を超えて買えるわけではありません。
同じ年のうちには戻らない
一度使った年間投資枠は、その年に売っても同じ年には再利用できません(Q29)。また、年間投資枠の使い残しは翌年に繰り越せません(Q28)。
売った分の枠が翌年に戻る考え方は、オルカンの売り方を書いた記事でも触れています。詳しくはこちら👇
🌍 オルカンの「売り時」っていつ?相場ではなく「目的」決めます
戻るのは「買った値段(簿価)」の分
もうひとつ大事なのが、戻る金額です。「簿価(ぼか)」とは、その商品を買ったときの値段(取得価額)のこと。Q&Aでは、減る額は「売却時の時価ではなく簿価(取得価額)ベース」とされています(Q11)。
だから値上がりしてから売っても、戻るのは売った金額ではなく買った値段の分です。逆に言えば、持っているあいだに値上がりしても、1,800万円の枠が減っていくことはありません。
1,800万円の枠を買った値段で数える仕組みについて、詳しくはこちら👇
📊 NISAの1800万円枠は「買ったときの値段」で数える|増えても枠は減りません
🗓 年末に売るときは「受渡日」に注意
年末に売るときに気をつけたいのが「受渡日」です。買うときは受渡日で今年の枠になるかが決まり、売るときも受渡日が枠の戻る時期に関わってくるからです。
約定日と受渡日のちがい
- 「約定日(やくじょうび)」:売り買いの注文が成立した日
- 「受渡日(うけわたしび)」:お金と商品が、実際にやり取りされる日
注文が成立してから実際に受け渡されるまでには、数日かかります。国内株は約定から2営業日後、オルカンは申込の日から数えて6営業日目が受渡日です。
枠は「前年末に持っている分」で計算する
Q&AのQ8には、ある年の非課税保有額は「その前年末時点において開設されているNISA口座で保有する上場株式や公募株式投資信託等の買付代金と、その年中に新たに投資する…買付代金の合計額をもとに算定」とあります。
政令(租税特別措置法施行令25条の13第26項)でも、基準は前年12月31日にNISA口座に入っている商品の買った値段の合計です。
買うとき・売るときの年末
買うときは、今年の年間投資枠で買うには「購入した上場株式等の『受渡日』が今年の12月31日以前であることが必要」とされています(Q33)。
では、売るときはどうでしょう。商品がNISA口座から出ていくのは受渡日です。年末に売っても受渡が年明けになると、12月31日の時点ではまだNISA口座に入っている、と考えられます。
法律の決まり(前年の12月31日にNISA口座に入っている分で計算)から考えると、2026年に売っても、枠が戻るのは2028年になる可能性が高いです。
ただ正直に書くと、これをはっきり書いた公式の説明は見当たりませんでした。金融庁・日本証券業協会・証券会社のFAQを探しましたが、売るときの年末の扱いを明記したものはありませんでした。
翌年にきちんと枠を戻したい方は、受渡日が年内になるように売るのが安心です。

2026年の年末の目安
- 国内株:約定から2営業日後が受渡です。年内受渡にするには12月28日(月)の約定までです。
- オルカン:申込の日から数えて6営業日目が受渡日です。2026年12月は、25日(金)と28日(月)が申込できない日です(三菱UFJアセットマネジメント「お申込み不可日」10月14日時点)。
- SBI証券の2026年版の年末スケジュールは、10月20日時点ではまだ出ていません。
実際に売る前は、証券会社の年末スケジュールと、注文画面に出る受渡日を確かめてください。
オルカンを今年の枠で買える期限について、詳しくはこちら👇
🗓 NISAの今年の枠はいつまで?オルカンは12月30日まで買えません
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📊 でも、今年売る分は気にしなくて大丈夫
ここまで読むと「年末に売ったら損するの?」と心配になるかもしれません。でも、2026年に売る分は、枠が戻る時期を気にしなくて大丈夫です。
新NISAは2024年に始まりました。年間投資枠の360万円を毎年使い切ったとしても、買った値段の合計が1,800万円に届くのは最短でも2028年末です。成長投資枠の1,200万円も、同じく2028年末が最短です。

グラフのとおり、毎年上限まで使っても、今年(2026年)の時点では最大でも1,080万円です。
だから2027年と2028年は、だれでも「年360万円」の年間投資枠のほうが先に上限になります。売った分の枠が2027年に戻っても2028年に戻っても、2027年・2028年に買える金額は変わりません。
戻る時期が実際に効いてくるのは、1,800万円を使い切ったあと、つまり2029年以降です。年末だからと慌てて売る必要はない、というのが今回いちばんお伝えしたいことです🌸
🏛「同じ年のうちに戻す」案も出ています
実は、この仕組みそのものが変わるかもしれません。金融庁は「令和9年度 税制改正要望項目」(2026年8月31日公表)で、売った枠が同じ年のうちに戻るようにしてほしいと要望しています。以前から継続して出している要望です。
ただし、これはまだ決まったことではありません。年末にまとまる税制改正大綱に入るかどうかで決まります。
金融庁の要望の中身について、詳しくはこちら👇
📢 金融庁が税制改正を要望|NISAの枠が売った年に戻る案など家計に関わる4つ
🙋 我が家の場合
我が家では、新NISAが始まる前の一般NISAでS&P500を積み立てていました。そのS&P500は売却して、その後、全部オルカンに入れ直しています。
ちなみに、2023年までの旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)で持っていた分は、新NISAの1,800万円とは外枠で別に管理されています。だから旧NISAで売っても、新NISAの枠は増えも減りもしません。
「売ったら、買った値段の分だけ翌年に枠が戻る」というルールは、私も知っていました。
我が家のNISAは、子どもの教育資金と老後資金のためのものです。必要になったときに、一部ずつ売っていくつもりです🏠
目的に合わせて売っていく考え方について、詳しくはこちら👇
🌍 オルカンの「売り時」っていつ?相場ではなく「目的」決めます
では「年末に売って翌年に買い直す」ような枠の使い方をどう思うか。正直なところ、どう思うも、そういう仕組みだからどうも思わない、です😊
この記事を書いている横では、もなかが部屋の中をとことこ歩き回っていて、ココアは小さく丸まってうとうとしています🐈🐰

我が家はSBI証券で、つみたて投資枠も成長投資枠もオルカンです💰
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▶ 私が新NISAの積立に使っているのは SBI証券 です。NISA口座の紹介ページはこちらから確認できます。
❓ NISAを売るときのよくある質問
Q. 売った年のうちに、同じ枠で買い直せますか?
売った分の枠は、同じ年には戻りません。ただ、その年の年間投資枠が残っていれば、残りの範囲では買えます。
Q. 戻ってくるのは、売った金額ですか?
いいえ、戻るのは買った値段(簿価)の分です。値上がりしてから売っても、戻るのは買った値段の分だけです。
Q. 旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)で売ったら、新NISAの枠は増えますか?
増えません。旧NISAの分は1,800万円とは別枠なので、売っても新NISAの枠は変わりません。
Q. NISAで売ったら、確定申告や年末調整は必要ですか?
NISA口座の配当や売った利益は非課税なので、確定申告をする必要はありません。売った損益は合計所得金額にも入らないので、配偶者控除などにも影響しません。なお、売った損は「ないもの」とされ、特定口座の利益と相殺はできません(Q32)。
Q. 翌年にきちんと枠を戻したいときは?
受渡日が年内になるように売りましょう。オルカンは申込から6営業日目が受渡日で、2026年は12月25日・28日は申込できません。SBI証券の年末スケジュールと、注文画面の受渡日を確認してください。
📝 まとめ
- NISAで売った枠は翌年に、買った値段(簿価)の分だけ戻る
- 枠は、前年12月31日にNISA口座に入っている分で計算される
- 年明け受渡だと1年遅れる可能性が高い(公式の明記は見当たらない)。翌年に戻したいなら受渡日を年内に
- 1,800万円に届くのは最短2028年末なので、2026年に売る分は買える額に影響しない
- 旧NISAは別枠。NISAで売っても確定申告は不要
年末だからと慌てず、それぞれの目的に合わせてNISAと付き合っていきましょう🍵✨
📚 参考にした資料
※本記事の制度・日付は2026年10月時点で確認した内容です。最新の仕様は公式サイトでご確認ください。
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NISAの細かい扱いや年末の締切は、証券会社や商品によって異なることがあります。売る前に、利用している証券会社の案内と注文画面の受渡日を確認してください。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

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