こんにちは、やんともです🐈
証券会社の注文画面をひらいたとき、「PTS」「JNX」「JAX」といった見慣れない文字が並んでいて、なんだこれ?と手が止まったことはありませんか。
東京証券取引所(東証)が閉まるのは15時30分。でも、その後でも株は買えます。これが、いわゆる「時間外取引」です。
正直に言うと、私も最初はまったく分かりませんでした。しかも私は昔、短期トレードをしていた頃にPTSを実際に使って売買していて、たくさん失敗しました。今日はそこまで包み隠さず書きます。
この記事でわかることは3つです。
- ①日本株と米国株で、時間外の「しくみ」がまったく違うこと
- ②JNX・JAX・Chi-X の違い
- ③SBI証券と楽天証券の対応を表で比較
🌏 まず大前提:日本株と米国株で、時間外は別のしくみです
ここを最初に押さえると、あとの話がびっくりするほどスッキリします。
- 日本株の時間外=「PTS(私設取引システム)」。証券取引所を通さない、民間の会社が運営している市場です。
- 米国株の時間外=「プレマーケット/アフターマーケット」。こちらは取引所そのもの(NYSE・NASDAQ)が持っている時間帯の区分です。
つまり、名前も、しくみも、対象の国も違うのです。日本株のほうは「取引所じゃない別のお店で売買している」イメージ、米国株のほうは「同じお店の、開店前と閉店後のサービスタイム」というイメージですね。
同じ「時間外取引」という言葉を使うので、ここが本当に混同しやすいところです。

🇯🇵 日本株の時間外「PTS」ってなに?
まず、東証の取引時間を確認しておきます。
- 前場:9:00〜11:30
- 後場:12:30〜15:30(2024年11月5日から後場が30分延長されました)
この時間の「外」でも売買できるのがPTSです。PTSは Proprietary Trading System の略で、日本語では「私設取引システム」。取引所ではない民間の会社がひらいている市場、とイメージしてください。
日本のPTSは3つあります
| 名前 | 運営会社 | ひとこと |
|---|---|---|
| JNX(ジャパンネクストPTS) | ジャパンネクスト証券 | J-Market(第1PTS市場)と X-Market(第2PTS市場)がある |
| JAX(JAXPTS) | Japan Alternative Market | 夜間にも対応 |
| Chi-X(CboePTS) | Cboeジャパン | 主に日中の取引 |
注文画面に出てくる「JNX」「JAX」は、この市場の名前だったわけですね。私も最初は暗号か何かだと思っていました😅

東証が閉まる15時30分のあとも、PTSでは23時59分まで、米国株はさらに翌朝まで取引できます。※日本時間。PTSのデイタイムはSBI証券8:20〜16:30/楽天証券8:20〜16:00、ナイトタイムはSBI証券16:30〜/楽天証券17:00〜と各社で異なります。米国株は標準時間(冬時間)で、サマータイム期間は1時間前倒しになります。各社の公式情報をもとに筆者作成(2026年8月時点)。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。
図のとおり、東証が閉まる15時30分のあとも、PTSでは23時59分まで売買できます。さらに右側を見ると、米国株のプレマーケットが日本時間の夕方から始まっているのが分かります。日本の夜は、地球の反対側では朝なんですね🌏
📊【比較表①】日本株のPTS:SBI証券と楽天証券
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 東証(取引所) | 9:00〜11:30/12:30〜15:30 | 9:00〜11:30/12:30〜15:30 |
| 使えるPTS | ジャパンネクストPTS(J-Market・X-Market) | JNX・JAX(日中はChi-Xも) |
| デイタイム | J-Market 8:20〜16:30 X-Market 9:00〜15:30 |
8:20〜16:00 |
| ナイトタイム | 16:30〜23:59 | 17:00〜23:59 |
まず押さえておきたいのが、東証の時間はどの証券会社でも同じだということ。取引所そのものの時間なので、SBI証券でも楽天証券でも変わりません。証券会社によって違うのは、PTSのほうです。
そのうえでポイントは、夜間の開始時刻がSBI証券は16:30、楽天証券は17:00と30分ちがうところ。X-Market は日中のみ(9:00〜15:30)で、夜間はやっていません。
アプリのどこで切り替えるの?(SBI証券・楽天証券)
ここ、私がいちばん混乱したところなので書いておきます。証券会社のアプリでは、いま見ているのが東証の値段なのか、PTSの値段なのかを自分で切り替えます。そしてその切り替え方が、会社によってぜんぜん違います。
SBI証券の場合
画面の上のほうに、「東証」「PTS」というタブが横に並んでいます。押したほうの市場の値段が表示されます。

SBI証券は、上部の「東証」「PTS」のタブで切り替えます。
ここでまぎらわしいのが、J-Market も X-Market も「PTS」タブのほうだということ。X-Market の時間(9:00〜15:30)が東証とほとんど同じなので、「これは東証のこと?」と勘違いしやすいのですが、どちらもPTSの中にある市場です。
ちなみにこの画面、現在値の横に「15:30」と表示されています。これは東証が15時30分で終わったから。ここで「PTS」タブに切り替えると、23時59分まで動いている別の値段が見られます。
楽天証券の場合
楽天証券は、タブではなく画面の右下の赤枠にある市場名のボタンをタップして切り替えます。

楽天証券は、右下の「東P」と書かれたボタンをタップして切り替えます。
赤い枠のところに「東P」と出ていますが、これは東証プライムのこと。ここをタップしていくと、東証 → JNX → JAX と切り替わります。
ここがSBI証券との大きな違いです。SBI証券は「PTS」とひとまとめですが、楽天証券は JNX と JAX を自分で選べます。さきほどの表で「楽天証券は JNX・JAX」と書いたのは、まさにこの画面のことだったんですね。
なお楽天証券は、2025年6月から東証・JAX・Chi-X・JNX の4市場へ直接発注できるようになっています。手数料はどちらも各社の手数料コースが適用され、PTSだからといって追加の手数料がかかるわけではありません(2026年8月時点)。
🇺🇸 米国株の時間外「プレマーケット・アフターマーケット」ってなに?
こちらは取引所そのものが持っている時間帯です。通常の立会時間の前が「プレマーケット」、後が「アフターマーケット」。日本時間だとこうなります。
| 時間帯 | 標準時間(冬) | サマータイム |
|---|---|---|
| プレマーケット | 18:00〜23:30 | 17:00〜22:30 |
| レギュラー | 23:30〜翌6:00 | 22:30〜翌5:00 |
| アフターマーケット | 6:00〜10:00 | 5:00〜9:00 |
そして、ここが大事な制限です。時間外の注文は「指値のみ」。成行・逆指値は使えません。執行条件も「本日中」のみです(楽天証券の公式情報より)。
理由はシンプルで、時間外は参加者が少なく「板が薄い」から。成行注文を出すと、とんでもない値段で約定してしまう恐れがあるためです。制度のほうから「無茶しないでね」とブレーキをかけてくれている、と考えると分かりやすいですね。
📈【比較表②】米国株の時間外:SBI証券と楽天証券
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 対応状況 | 2026年内に対応予定(2026年8月時点で開始日は未公表) | 対応済み |
| 開始時期 | — | プレ:2026年1月26日〜 アフター:2026年6月22日〜 |
| 取引可能時間 | 対応後は日本時間18:00〜翌10:00の最長16時間の予定 | 合わせて最長16時間 |
米国株の時間外については、いまのところ楽天証券が先行しているのは事実です。ただ、これを読んで「楽天のほうがいいのかな」と思った方へ、ひとこと。
SBI証券も年内に対応する予定なので、私は乗り換える必要はないと思います。そもそも私は時間外で取引しないので、対応の有無で困ったことがありません。証券会社の乗り換えは手間もかかりますし、この一点で決めるようなことでもないかなと思っています。
💦【やんともの失敗談】私はPTSで、たくさん失敗しました
ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。すべて昔、短期トレードをしていた頃の話で、今はやっていません。
- 失敗①:決算が良かったので慌ててPTSで買った → 翌日の通常の市場では「事実売り」で株価が下がった
- 失敗②:市場が閉じたあとに好材料が出て、PTSで上がり始めたので急いで買った → 翌日の通常の市場では無反応
- 失敗③:悪い材料が出てPTSで下がったので慌てて売った → 翌日は何ともなかった
- 失敗④:決算をまたいで持っていて、悪い決算だったので下がると予測してPTSで売った → 翌日は逆に上がった
※「事実売り」は「噂で買って事実で売る」という相場の言葉から来ています。
4つに共通する結論は、ひとつだけです。PTSでついた値段は、翌日の本番の予告ではなかった。夜の値動きを見て「明日はこうなるはずだ」と思い込んで動いた結果、ことごとく外しました。今思えば、値動きに反応しているだけで、企業のことは何も見ていなかったんですよね。
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🔍 なぜ、時間外の値段はあてにならないのか
理由は「板が薄い」からです。時間外は取引に参加する人が限られるため流動性が低く、少ない注文で価格が大きく動いてしまいます。その結果、適正な株価とは言えない値段で取引が成立することがあるのです。
数人しかいない教室でジャンケンをするようなもので、たまたま出た結果が「学校全体の答え」ではありません。これは、上場したばかりのIPO株の値動きが荒くなるのと同じ構造です。
IPO直後の値動きについて、詳しくはこちら👇
IPOってなに?初めて買った株がIPO株で、私が負けた話
🌙【やんともの結論】見る分にはいい。でも売買はしません
誤解のないように書いておくと、PTSを使っている方を否定するつもりはまったくありません。日中に画面を見られない方にとって、夜に注文が出せるのは便利といえば便利です。
そのうえで私の立場は、板が薄く、適正な株価とは言えない値段で取引されることがあるので、売買は危険だと思っています、というもの。
今でも、決算のあとに株価がどんな反応をしているかを、たまにPTSで見ることはあります。でも売買はしません。初心者の方にも、見る分にはいいかもしれませんが、あまりおすすめはしないというのが正直なところです。
私は日本株の個別株を長期で持っていて、暴落したときにだけ買い増しています。その買い増しも、市場が開いている時間に買います。夜間に注文を出したいと思ったことは一度もありません。急いで買わなければいけない場面が、そもそも私の投資スタイルには無いんですよね。
夜、パソコンの前で株価を眺めていると、もなかが暗い部屋からゆっくり歩いてきて、足元をすっと通り過ぎていきます。ケージの網ごしにはココアがこちらをじっと見ている。そんな時間に慌てて注文ボタンを押すのは、どう考えても私には向いていません😌

ちなみに私自身がメインで使っているのはSBI証券です。この記事で楽天証券のほうが先行している部分も正直に書きましたが、私は時間外で売買しないので、いまのところ困ったことはありません。
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▶ SBI証券 のNISA紹介ページはこちらから確認できます。
📝 まとめ
- ①日本株の時間外=PTS、米国株の時間外=プレ/アフターマーケット。まったく別のしくみ
- ②日本のPTSは3つ(JNX・JAX・Chi-X)。SBI証券はジャパンネクスト、楽天証券はJNXとJAXに対応
- ③時間外の値段は、翌日の本番の予告ではない
株が買える時間は、これからどんどん長くなっていきます。でも、「買える時間が増える」ことと「買ったほうがいい」は別の話です。長く続けるほど効いてくるのは、夜中の一発ではなく、コツコツ積み上げた時間のほうだと思っています。
ちなみに、2026年12月から米国の主要取引所が23時間取引に延長される予定もあります。その話は長くなるので、また別の記事で書きますね📊
なお、投資には元本割れのリスクが常に伴います。各社のサービス内容や取引時間は変更されることがあるため、最新の仕様は公式サイトでご確認ください(本記事は2026年8月時点の公表情報をもとにしています)。
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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

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