PR

👻【本当にあった怖い話】信用取引で、3日で30万円溶かした話

資産運用
記事内に広告が含まれています。

これは、私が本当に体験した話です。

株式投資を始めて、半年ほど経った頃のことでした。あの数日間のことを思い出すと、今でも少しだけ胃のあたりが重くなります。

結論から先に言ってしまいます。私は信用取引で、3日で30万円を失いました。

そして、もうひとつ。信用取引を始めるのに必要な最低額は、30万円です。そして私が3日で溶かしたのも、ちょうど30万円でした。この符合に気づいたとき、なんとも言えない気持ちになりました。

この記事では、次の3つをお話しします。

  • あのとき、実際に何が起きたのか
  • なぜ、たった3日でお金が消えるのか
  • 信用取引の、何がいちばん怖いのか

「信用取引 やめとけ」で検索して、ここにたどり着いた方。もしあなたが今、信用取引に手を出そうか迷っているなら、どうか最後まで読んでいってください。

🌙【発端】その株は、毎日どんどん上がっていた

当時、話題になっていたある銘柄がありました。銘柄名は書きません。書く意味もないので。

とにかく、その株は毎日どんどん上がっていました。私は毎日その値動きを眺めては、「いいなあ」と思っていたんです。

でも、株価が高くて手が出せませんでした。当時の私は少額で株を始めたばかりで、資金余力がぜんぜん足りなかったんです。指をくわえて見ているしかありませんでした。

📉【その日】ニュースが出て、株価が暴落した

そんなある日のことです。その銘柄が、暴落しました。

理由は、期待されていた好材料が「延期になった」というニュースが出たから。それだけです。

そのニュースを見た私は、こう思い込みました。

「延期になるだけやん。中止じゃない。この暴落はむしろ買いや!絶対勝てる!」

今、この文章を打ちながら、当時の自分を軽く小突きたい気持ちでいっぱいです👊💢

でも、やっぱり買える資金が足りませんでした。ほしいのに、買えない。そのときです。

😈【悪魔の囁き】「信用取引なら、買えるぞ」

頭の中で、はっきり声がしました。「信用取引なら、買えるぞ」と。

これが、悪魔の囁きでした。

信用取引というのは、証券会社にお金(委託保証金)を預けることで、その約3.3倍まで株を買えるしくみです。委託保証金率は30%。つまり、手元に30万円あれば、約100万円ぶんの株が買えてしまうということです。要は借金して株を買う事。

そして、信用取引を始めるための最低委託保証金は30万円。この「30万円」という数字を、どうか覚えておいてください。

同じ30万円を使ったときに、現物取引と信用取引で手元に残るお金がどう変わるかを比べた折れ線グラフ。横軸は株価の下落率、縦軸は手元に残るお金。現物で30万円ぶんを買った場合は3割下落しても21万円が残るが、信用取引で30万円の保証金で約100万円ぶんを買った場合は3割下落した時点で手元がゼロになり、それより下は追証の世界になることを示している

同じ30万円でも、現物と信用取引では失うものがまったく違います。株価が3割下がっただけで、信用取引だと手元の30万円が消えます(現物なら21万円は残ります)。0円より下は「追証」の世界です。※委託保証金率30%(手元資金の約3.3倍まで取引できる)で、30万円を全額使って約100万円ぶんを買った場合の単純計算です。金利・手数料は含めていません。実際の保証金率や追証のルールは証券会社によって異なります(2026年8月時点)。

図の意味は、とてもシンプルです。同じ30万円を使っても、現物取引で30万円ぶんの株を買った場合、3割下がっても21万円は手元に残ります。でも信用取引で約100万円ぶんを買っていた場合、3割下がった時点で手元のお金はゼロになります。0円より下は、追証の世界です。

当時の私が、これを理解していたかというと……理解していませんでした。というより、理解する気がなかったのだと思います。

あのときなぜあんなに自信があったのか、今でも分かりません。ただ、絶対勝てると思い込んでいました・・・。

そして、私は信用取引で買ってしまいました。そこから、地獄のような数日が始まります。

🕯️【一日目】ストップ安、張り付き

買ったその日。暴落は止まりませんでした。

その株は、ストップ安(S安)で張り付きました。

ストップ安というのは、株価が1日に動ける幅の下限まで下がってしまった状態のことです。そして「張り付く」というのは、売り注文ばかりが並んで、買い手がいない状態を指します。

このとき私が思ったことは、これです。

「まあ、明日にはまた上がるでしょ」

恥ずかしい話ですが、その程度の軽い気持ちでした。今思えば、考えが甘すぎます👊

🌃【一日目の夜】PTSを開いて、血の気が引いた

その日の夜。なんとなくスマホでPTS(証券取引所の時間外にも売買できる、夜間取引のしくみ)を開いて、株価を確認しました。

さらに、ストップ安。

画面を見た瞬間、体温がすっと下がるような感覚がありました。このとき初めて、「やばいかも……」と思い始めたんです。

PTS(時間外取引)のしくみについて、詳しくはこちら👇
株の時間外取引ってなに?PTS・JNX・JAX・プレマーケットの違いをSBI・楽天証券で比較

😰【二日目】売りたくても、売れない

翌朝。市場が開くと同時に、またストップ安に張り付きました。

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

やばいと思っても、売ることができないんです。

売り注文はもちろん出しました。でも、売りたい人ばかりで買いたい人がいない。順番が回ってこないので、いつまでたっても約定しません。画面には自分の注文がただ並んでいるだけ。

逃げたいのに、扉が開かない。そんな感覚でした。

どこまで下がるのか怖くなってきたとき、頭をよぎった言葉があります。「追証(おいしょう)」です。

追証とは何か

  • 株価が下がって、保証金の維持率が20%を下回ると発生する、追加の入金要求のこと
  • 原則、発生日の翌々営業日の11時30分までに入金しなければならない
  • 間に合わないと、翌営業日の寄り付きで、持っている株が全部強制的に決済される

※追証や保証金のルールは、証券会社によって異なります(2026年8月時点の一般的な内容です)。

売れないのに、お金だけが足りなくなっていく。これが、追証の怖さです。

😶【三日目】何も、手につかない

三日目も、またストップ安に張り付きました。

もう、何も手につきませんでした。何をしていても、頭の片隅にずっと株価があります。夜もなかなか寝付けず、追証のことばかりが頭をよぎりました。

あのときの数日間は、生活のすべてに薄い膜がかかっているような感じでした。

🌤️【四日目】ようやく、値がついた

四日目。ようやく値段がついて、取引できるようになりました。

もちろん、大損は確定しています。でも、その株を持っていること自体がしんどくてたまらなくなり、私は売りました。

そこで消えたのが、30万円です。

本当に、生きた心地がしませんでした。

🍀【エピローグ】私が助かった、たったひとつの理由

私が追証を免れた理由は、ひとつだけです。

たまたま、途中で証券口座にお金を振り込んでいたから。

それだけです。相場を読んだわけでも、正しい判断をしたわけでもありません。本当に、たまたまでした。もし振り込んでいなかったら、強制決済のカウントダウンを眺めることになっていたはずです。

あの数日間が終わったあと、部屋に戻ると、もなかが私のすぐ横で丸くなって眠っていました。ケージの中では、ココアが前足をぐーっと伸ばして伸びをしています。何も知らない2匹の平和な姿を見て、ようやく息ができた気がしました。

⚠️ 本当に怖いのは、ここからです

私の場合は、まだ少額で株式投資を始めたばかりでした。入金額も少なかったので、大事には至りませんでした。

でも、もっと大きな額でやっていたらと思うと、ゾッとします。

それに、30万円という金額。当時の私にとっては、とても大きな額でした。一月ぶんの生活費です。それが3日で消えたのだと考えると、やっぱり重い。

そして同じことは、もっと大きな金額で、誰にでも起こり得ます。私が特別に運が悪かったわけでも、特別に愚かだったわけでもない(と思いたい)。仕組みとして、そうなっているんです。

🚪 信用取引は、思ったより簡単に始められてしまいます

ここは正確に書いておきます。証券口座があれば、誰でも自動的に信用取引ができるわけではありません。信用取引口座の申し込みが別途必要で、審査もあります(成人であること、75歳未満であること、株式投資の経験があること、金融機関勤務でないことなど)。

ただし。申し込みはウェブ上で完結しますし、株式投資の経験があればまず通ります。つまり実質、思い立ったその日に始められてしまうということです。

そのハードルの低さが、いちばん怖いところだと思っています。

ちなみに私が使っているSBI証券では、信用取引口座だけを閉じることができません。だから私の口座には、今も「信用」のボタンが残っています。もう二度と押しませんが。

🙅 信用取引ダメ!絶対!

私はあの日、二度と信用取引には手をつけないと誓いました。そして、これから株を始める方・始めたばかりの方にも、おすすめしません。

短期の値動きを追いかけて負けた話は、実はこれが最初ではありません。詳しくはこちら👇
IPOってなに?初めて買った株がIPO株で、私が負けた話

暴落したときにやってはいけないことについては、詳しくはこちら👇
ブラックマンデー再来?暴落が怖い日に初心者がやってはいけない3つのこと

今の私は、業績と財務を自分で調べて納得した銘柄を、暴落して利回りが魅力的になったときにだけ買う、という長期のスタイルです。あの頃の私とは、まるで別人だと思います。値動きに追われないぶん、夜もちゃんと眠れます。

📝 まとめ

  • 信用取引は、手元のお金の約3.3倍まで株が買えるしくみ(委託保証金率30%・最低委託保証金30万円)
  • ストップ安に張り付くと、売りたくても売れない。逃げ道がなくなる
  • 維持率が20%を下回ると追証。翌々営業日11時30分までに入金しないと、翌営業日の寄り付きで強制決済(ルールは証券会社により異なる)
  • 私は3日で30万円を失い、二度とやらないと誓いました

あのときの私に会えるなら、肩を掴んで止めたいです。この記事が、誰かにとってのその手になればいいなと思っています。

そして投資全般に言えることですが、どんな方法でも元本割れのリスクは常にあります。だからこそ、家計管理 → 生活防衛資金 → 余剰資金で投資、という順番は守っていきたいですね。

※本記事の数値は2026年8月時点の一般的な内容です。委託保証金率・追証のルール・口座開設の条件は証券会社によって異なり、変更されることもあります。最新の仕様は公式サイトでご確認ください。
SBI証券 公式サイト日本取引所グループ 公式サイト

📖 あわせて読みたい

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

コメント