もうすぐお盆・夏休みですね🏠✨ 海や川、旅行の予定を立てている方も多いのではないでしょうか。実は、株の世界にも「夏休みモード」があるのをご存じですか? それが今回のテーマ、「夏枯れ相場」です。
これは、7月のETF分配金売りに続く「夏の相場の風物詩」シリーズ第2弾。前回の記事はこちらです👇
7月上旬に日経平均が下がりやすいのはなぜ?ETF分配金売りのはなし
この記事は、8月が来る前に読んでおく記事です。「夏枯れ相場ってこういうものか」と先回りで知っておけば、もし急落のニュースが流れてきても慌てずにすみます。今回も「知って、慌てない」がテーマですよ😊
🌊 夏枯れ相場ってなに?(ゼロから)
まずは「夏枯れ相場」ってなんだろう?というところから、小学生でもわかるようにやさしく説明しますね。
8月になると、海外の投資家さんたちは長ーい夏休み(バカンス)に入ります。日本もお盆休みがありますよね。すると、株を売り買いする人がぐっと減ります。売り買いする人が減ると、売買が細ってくる(出来高が減る)んです。
イメージしてほしいのは、お祭りのあとの、静かになった商店街です🏮 お祭りの日は人でごった返していて、少しくらい誰かが走っても人ごみに埋もれて目立ちません。でも、人がまばらな夜の商店街だと、たった一人が走り出しただけで足音が響いて、やけに目立ちますよね。
相場も同じです。参加者が少ない「薄商い」のときは、少しの売り買いで値が大きく飛びやすくなるのです。これが夏枯れ相場の正体です。
「8月は下がりやすい」というアノマリー
相場の世界には「アノマリー」という言葉があります。理屈では説明しきれないけれど、経験的に「そうなりやすい」とされる季節のクセのようなものです。
楽天証券トウシルによると、過去30年のデータでは7〜10月の平均リターンはマイナス傾向で、8月は統計的にも「弱い月」とされています。
ただし、ここはとても大事なポイントなのですが——アノマリーはあくまで「過去の傾向」であって、毎年そうなるわけではありません。「8月だから下がる」と決めつけて売り買いをするのは、私はおすすめしません。あくまで「そういうクセがあるんだな」と知っておく、くらいがちょうどいいです。
⚡ 夏枯れが牙をむいた日:2024年8月5日
ふだんは「静かな相場」ですむ夏枯れですが、たまに乱高下の増幅装置になることがあります。その象徴が、記憶に新しい2024年8月5日の歴史的大暴落です。
この日、日経平均は−4,451円。これは下落幅として過去最大でした。下落率でも−12.4%で、過去2番目。あまりの下げっぷりに「令和のブラックマンデー」とも呼ばれました。
直接の引き金は、米国の景気不安と急激な円高だったと言われています。でも、それだけではあそこまで極端な下げにはならなかったかもしれません。
ここで注目してほしいのが、金融庁の公式分析です。金融庁は「(夏で)市場の流動性が急速に低下していたところに大量の売りが出て、売りが売りを呼ぶ急激な変動になった」と結論づけています。つまり——夏枯れの薄商いが、下げを極端にしたということなんですね。まさに「静かな商店街」の状態だったわけです。
そして、ここからがこの2日間を「教科書」にしている理由です。翌8月6日、日経平均は+3,217円。今度は上げ幅として過去最大の急反発を見せたのです。
この4日間の値動きを見てみましょう👇

2024年8月・夏枯れが牙をむいた4日間です。8/5は下落幅過去最大の−4,451円でしたが、翌8/6は上げ幅過去最大の+3,217円で急反発。パニックで売った人がいちばん損をしました。※日本経済新聞など各種報道の終値をもとに筆者作成。過去の値動きであり、将来の相場を示すものではありません。
8/1に−975円、8/2に−2,216円とじりじり下げたあと、8/5に−4,451円で31,458円まで急落。ところが翌8/6には+3,217円戻して34,675円へ。パニックで売ってしまった人がいちばん損をした、という展開でした。
急落の日にやってはいけないことは、こちらの記事にまとめています👇
💭 【やんともの実体験】あの日、私は動じなかった。でも「悔しい思い」もした
2024年8月5日のことは、私も鮮明に覚えています。私が保有している日本株も軒並み連れ安になり、ストップ安の企業がたくさん出ました。SNSを開けば悲壮感でいっぱい。「もう終わりだ」というような声があふれていました。
でも、正直に言うと私の感情はそんなに揺れませんでした。「この下げが続けば、オルカンを安く仕込めるな」くらいの気持ちだったんです。もちろん、新NISAの積立はそのまま継続。何もいじりませんでした。
ここまで聞くと「やんともさん冷静ですね」と思われるかもしれません。でも、正直に告白したい悔しい話があります。
実はあの日、前から欲しかった高配当株が、ストップ安や大幅下落で「買いたかった値段」まで落ちてきていたんです。私のスタイルは「暴落時にだけ、自分で調べた優良企業を買う」なので、まさにチャンスでした。
ところが——私は「明日はもっと下がるんじゃないか」と思って、購入を見送ってしまったのです。結果はご存じのとおり。翌日に3,000円ほど戻して株価は回復。今ではあの暴落時の値段では買えないくらい上がってしまい、この見送りは今でも悔やまれます😢
この体験から私が学んだことは、はっきりしています。
- 大底(いちばん安い底)は、誰にも当てられない
- 暴落のど真ん中にいた私ですら「もっと下がるかも」と思って買えなかった
- プロでも底当てはできない。ましてや凡人の私には無理
だからこそ、私たち普通の人間の最適解は、「安く買える時期を当てる」ことではなく、「淡々と積み立て続ける」ことだと改めて感じました。時期を当てようとしなくても、毎月自動で積み立てていれば、暴落の月も勝手に安く買ってくれているんですよね。
積立(ドルコスト平均法)がなぜ暴落に強いのか、その理由はこちらで詳しく書いています👇
🏖️ じゃあ、8月はどう過ごせばいい?(やんともの答え:何もしない)
ここまで読んで、「じゃあ8月は身構えなきゃ」と思った方もいるかもしれません。でも、私の答えはとてもシンプルです。「何もしない」。これに尽きます。
①積立は自動で回るので、何もしなくていい
私はSBI証券でeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)を積み立てていますが、これは自動で買い付けてくれます。8月に私が特別にやることは、正直なところ何もありません。夏枯れで下がろうが上がろうが、積立は勝手に回り続けます。
②お盆休み中、私は相場を基本見ない
これも正直にお伝えすると、私はお盆休みのあいだ、相場を基本的に見ません。何か大きな動きがあれば、SNSで自然と流れてきますからね。それで大体わかりますし、それで十分だと思っています😊
③急落ニュースが流れてきても慌てない
もし8月に「株が大暴落!」なんてニュースが流れてきても、この記事を読んだあなたなら大丈夫。「ああ、夏枯れで値が飛びやすい時期だからな」と思えるはずです。それこそが、この記事のいちばんの目的です。
「知っておく」のは、売り買いの対策をするためではありません。慌てないためです。慌てて売ってしまうことが、いちばんの失敗ですからね。
🌼 締め:相場は夏休み。私たちも夏休み。
株の世界が夏休みモードなら、私たちも肩の力を抜いて、家族との時間に全振りでいいと思うんです。株価とにらめっこして一喜一憂する夏より、そのほうがずっと豊かですよね。

ちなみに我が家は今、夏の旅行の計画を立てているところです。去年行ってよかった旅館にもう一度行くか、それとも泊まったことのない新しい旅館に挑戦するか——いままさに検討中でして。こういう楽しい悩みに時間を使うほうが、暴落を気にするよりずっといい夏になると思うんですよね🏠✨
そんなことを考えていたら、愛猫のもなかが足元にすすっとやってきて、甘えた声で「にゃー」と鳴きました。旅行の相談に混ざりたかったのかな😺
というわけで、8月は身構えず、のんびり過ごしましょう。そして8月末には「今年の夏枯れはどうだったか」を、みなさんと一緒に答え合わせする記事も書こうと思っています。お楽しみに!
※文中で触れた統計・数字(アノマリーのデータ、8月5日の下落幅・下落率、金融庁分析など)は、各種報道・公式資料をもとにした執筆時点の情報です。最新の仕様やデータは各公式サイトでご確認ください。金融庁「2024年8月上旬の日本株市場の急激な相場変動に関する分析」(https://www.fsa.go.jp/)、楽天証券トウシル(https://media.rakuten-sec.net/)
📖 あわせて読みたい
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

コメント