こんにちは、やんともです🐈
ここ最近、SNSを開くと「スペースX」の話題をよく見かけます。「買えなかった」「乗り遅れた」という声もあれば、日々の値動きに一喜一憂している投稿も流れてきます。
そんな方に、まず先にお伝えしたいことがあります。
オルカン(全世界株式)を積み立てているなら、あなたはもうスペースXの株主です✨
「え、買ってないけど?」と思った方も多いと思います。この記事では、次の3つを小学生でも分かるくらいやさしく整理していきます。
- ①スペースXは「いつ」オルカンに入ったのか
- ②スペースXってどんな会社なのか
- ③なぜS&P500にはまだ入っていないのか
📅 結論:2026年6月29日から、もう入っています
スペースXは2026年6月12日、アメリカのナスダックに上場しました。ティッカー(銘柄コード)はSPCX。公開価格は135ドル、上場初日の終値は160.95ドル(+19%)で、IPOとしては史上最大規模と言われています。
そして、ここが本題です。2026年6月29日、オルカンが連動する指数「MSCI ACWI」にスペースXは組み入れられました。上場からわずか17日です。
正直に言うと、私自身、こんなに早く組み入れられるとは思っていませんでした。ニュースで知って、「あ、知らないうちに株主になっていたんだな」と少し驚いたのが本音です😌
⚡ なぜ、こんなに早く入ったの?
以前の記事で、「MSCIの指数は年4回(2月・5月・8月・11月)中身を見直している」というお話を書きました。年4回なら、6月に上場した会社が入るのは早くても8月のはず……と思いますよね。
ところが、例外のルールがあります。MSCIには「大型IPOの早期組入」という仕組みがあって、規模(時価総額)と浮動株の基準を満たす大きなIPOは、年4回の定期見直しを待たずに指数へ入れられるのです。反映されるのは上場から10営業日後。スペースXはその基準を満たした、というわけです。
MSCIの定期見直しの仕組みについて、詳しくはこちら👇
オルカンの中身が入れ替わりました|MSCI8月見直しの結果と、私たちがやること
🔍【大事】ただし、比率はごく小さいです
ここは誤解しやすいところなので、しっかり書いておきます。
「スペースXの株主になった」と聞くと、なんだか大きな話に聞こえますよね。でも実際は、組入時点でMSCI ACWIにおけるスペースXの比率は0.10〜0.15%程度と見込まれていました。1万円分のオルカンを持っていたら、そのうち10円〜15円くらい、というイメージです。
なぜそんなに小さいのか。理由は、指数の比率が「浮動株」をもとに計算されるからです。浮動株とは、市場で実際に売買できる株のこと。会社全体の価値がとても大きくても、市場に出回っている株が少なければ、指数の中での比率は小さくなります。
スペースXが上場時に市場へ出したのは5億5,560万株。会社全体から見れば、ごく一部です。

実際、2026年7月末時点のオルカンの上位10銘柄に、スペースXは入っていません。上位は1位Apple 4.8%、2位NVIDIA 4.4%、3位Microsoft 3.1%……10位のMicronが1.0%という並びです。
つまり、「株主になった」=「資産の多くがスペースXになった」ではありません。オルカンがスペースXだらけになったわけではないので、そこは落ち着いて大丈夫です☕
🛰️ そもそも、スペースXってどんな会社?
名前は知っていても、中身はよく知らない……という方も多いと思うので、かんたんに紹介します。
スペースXは、イーロン・マスクが立ち上げたロケットの会社です。電気自動車のテスラを手がけた人物でもあります。
そして、ここが個人的にいちばん面白かったところ。売上の6割超は、ロケットではなく「Starlink(スターリンク)」なんです。Starlinkは、宇宙の衛星を使ってインターネットをつなぐサービスです。
- 2025年の総売上187億ドルのうち、Starlinkが114億ドルで約61%
- Starlinkの契約者は約1,200万人(2026年4〜6月期)
- この部門の営業利益は44億ドルで、ここが利益の柱
- 2026年4〜6月期の売上は78億ドル(前年同期比+92%)
- 一方で、宇宙部門は営業赤字(大型ロケットStarshipの研究開発費が重い)
「ロケットの会社」というイメージでしたが、実態は「衛星インターネットの会社」に近い。調べてみて、へえ〜と声が出ました。
テスラを手がけたイーロン・マスクの会社ですから、株をやっている人が興味を持つのは自然だと思います。ただ、この記事は会社の紹介まで。株価がどうなるかの話は一切しません🙏
📊【ここが面白い】なぜS&P500には入っていないの?
オルカンには17日で入ったのに、実はスペースXはS&P500にはまだ入っていません。同じ「アメリカの大型株」なのに、不思議ですよね。
理由は、指数を作っている会社のルールが違うからです。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、S&P500の採用条件として4四半期連続のGAAP黒字と、一定の上場期間(seasoning)を求めています。スペースXはまだこれを満たしていないため、S&P500入りは2027年の話と見られています。

オルカンが連動するMSCI ACWIには、大型IPOを年4回の定期見直しを待たずに組み入れるルールがあり、スペースXは上場から17日で入りました。一方でS&P500は4四半期連続の黒字と一定の上場期間が条件のため、まだ入っていません。同じ大型株でも、指数によって入るルールが違います。※各指数の公表資料および報道をもとに筆者作成(2026年8月時点)。S&P500への採用時期は決まったものではありません。
図のとおりで、オルカンの指数には上場17日で「済」、S&P500は条件を満たしていないので「まだ」。同じ会社なのに、指数によって結果が分かれています。
よく「オルカンかS&P500か」と比べられますが、私はこういう違いこそ知っておいてほしいなと思っています。どちらが良い・悪いではなく、中身を決めているルールが違う。それだけの話です。
2つの指数の中身の違いは、詳しくはこちら👇
オルカンとS&P500って何?円グラフで中身を見ながら初心者向けに解説
🙅 【やんともの考え】私はIPO投資をやりません
ここで正直に書いておくと、私はIPO投資をしません。理由はひとつだけです。
IPOしたばかりの銘柄は、まだ適正な株価とは言えず、値動きの乱高下が激しい。そして、そこに短期トレーダーが集まってくるからです。
私は日本株の個別株を約85社持っていますが、どれも長期で成長してきた会社を自分で調べて、暴落したときにだけ買っています。上場直後の「値段がまだ定まっていない場所」は、私のやり方とは相性が悪いんですね。
これは「IPO投資をしている人がダメ」という話ではまったくありません。あくまで「私は買わない」という話です。
そもそも「IPOって何?」という方も多いと思うので、IPOのしくみと、私がIPO投資をやらない理由は、近いうちに別の記事でくわしく書きます📝
😌【やんともの本音】SNSの「爆益」投稿を見ても、何も思いません
SNSで「スペースXで儲かった」という投稿を見かけても、私は特に何も思いません。強がりではなく、本当にです。
理由はシンプルで、すでにオルカンに入っているし、そもそも私は短期目線ではないから。オルカンは世界中の何千という会社に分散されているので、話題の1社を持っていないことで焦る必要がないんです。
短期で儲かっても、損しても、見ている目線が違うんです。私は長期で見ているので。
とはいえ、私も株を始めたては値動きが怖くて狼狽売りをした失敗があります。だから「気になってしまう」気持ちはよく分かります。
値動きに振り回されないための考え方は、詳しくはこちら👇
ブラックマンデー再来?暴落が怖い日に初心者がやってはいけない3つのこと
🤖 ちなみに、Anthropicはどうなる?
「次はAI企業のAnthropicが上場するらしい」という話も見かけます。こちらも整理しておきます。
Anthropicはまだ上場していません。2026年6月にアメリカの証券当局へ上場に向けた書類(ドラフト)を提出した段階で、上場は早ければ2026年10月との報道があります。取引所もティッカーも未定です。
上場していない会社は指数に入らないので、今のオルカンにAnthropicは入っていません。ただし、上場すればスペースXと同じ早期組入ルールの対象になり得ます(あくまで可能性の話です)。
小ネタですが、スペースXの直近の売上が急に伸びた理由のひとつは、AnthropicやGoogleといったAI企業へ計算資源(クラウド)を提供する契約だったそうです。宇宙とAIがつながっているのは、なんだか面白いですね🛰️
そして大事なのはここ。次に話題のIPOが来ても、たぶん同じことが起きます。だから、焦らなくていいんです。
📝 まとめ
- スペースXは2026年6月29日、オルカンが連動する指数(MSCI ACWI)に組入済み。上場から17日
- ただし比率は0.10〜0.15%程度。指数の比率は「浮動株」で計算されるから
- S&P500は「4四半期連続の黒字」と「一定の上場期間」が条件で、まだ入っていない(2027年の話と見られている)
なお、オルカンに入っているからといって値下がりしないわけではありません。株式に投資する以上、元本割れのリスクは常にあります。そこは正直にお伝えしておきます。
この記事を書いていたら、もなかがいつのまにか宅配の紙袋の中にすっぽり入り込んでいて、耳だけがぴょこんと出ていました🐈 足元ではココアが鼻をひくひくさせて、こちらの様子をうかがっています🐰 世界の株式市場がどう動いても、我が家はだいたいこんな感じです。

話題の会社を追いかけて買わなくても、オルカンを積み立てていれば、いつのまにか株主になっている。私はそれで十分だと思っています✨
※本記事の数字は各指数の公表資料および報道をもとに、2026年8月時点で整理したものです。指数の採用ルールや構成銘柄・比率は変更されることがあります。最新の仕様は公式サイトでご確認ください。
・MSCI:https://www.msci.com/
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):https://emaxis.jp/
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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。

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